夢見のさだめ
「ランスロット王子誘っちゃえば?」

「え!? 何言ってんの!?」

「女の子から誘うなんて勇気がいる事だとは思うけど、それも有りなんじゃない?って思うんだよね」



誘ったところでランスロット王子にはもう決まった相手がいる。


知らないで誘ってたら、優しいランスロット王子を困らせる事になるところだった。


こういう時夢見の力を持っていて良かったなと痛感する。



「まー考えてみるよ」

「考えてみるって……そんな悠長な……」

「ジーナはいいよね。 もう相手が決まってて」



私がそう言うと、珍しくジーナは顔を真っ赤にした。


ジーナは夢で見た通りマッケンジーさんと舞踏会に参加する。


知っていたけど、直接話しを聞いた時はやっぱり嬉しかった。



「舞踏会楽しみだね」

「うん! だけど、当日心置きなく楽しめる様に、早くパートナー決めてよね」

「努力します~」




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