夢見のさだめ
運がいい事に私たちは同じクラスで、それも隣同士だ。



「いつクラブに入るの？」

「今すぐにでも入りたいんだけど、パパとママが猛反対してるの。　クラブなんて今しかできないんだからやらせてくれてもいいと思わない？　ほんっと、やんなっちゃう」



10年生になったら乗馬クラブに入りたいと言っていたジーナ。


けどご両親からはそんな暇があるなら勉学に励めと言われている。


ジーナは活発で体を動かすことが大好きだ。



「勉強もちゃんとやるって言ってみたら？」

「そんなのとっくに言ってるよ～。　私ってばそんなに信用ないのかな？」

「信用してないとかじゃなくて、女性は女性らしくっていうのが文化だからじゃない？」

「そんな考え方古いわよ。　これからの時代女だって馬にぐらい乗れなきゃやっていけないわ」



ジーナの言い分にも一理ある。


男だからとか女だからとかいう考え方は、私も少しばかり窮屈な様に思える。



「私はジーナの味方だよ」

「エヴァ大好き！　私もエヴァの味方だよ！！」



両親とよりも、ジーナとの方が感情や出来事を共有する事が多い。




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