夢見のさだめ
嫌な人だけど、少しだけ頼りになると思ってしまった。


それに黙っていればやっぱり格好いい。


口開いたら本当に最悪な人だけど。


少しでもいいからランスロット王子の優しさ分けてもらえばいいのに。



「エヴァ!?」



夜の海の様に深い青色のドレスを着たジーナが駆け寄ってきた。


つながれた手。


それはマッケンジーさんだった。



「どういう事!?」



ジーナの目が私とドミニク王子を何度も往復している。



「お友達にも内緒にしていたの?」



優しい口調に笑顔。


はいはい、貴方に合わせますよ。




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