夢見のさだめ
「お待たせしました。 どちらで食べるんですか?」

「いつもの部屋に決まっているだろう」



確かにいつも同じ部屋だけど、決まってるとは思わないじゃない。


もう毎回尋ねるのは止めておこう。



「何か買ってきますから、お先にお部屋に行ってて下さ__」

「こちらで用意してあるから、心配しなくていい」



これも毎回聞いてるけどもう聞くの止めよう。


笑顔だけど、当たり前な事を言うなって目で言われてる気がする。


部屋に行くまでは特に会話はない。


それにしても本当厳重警備。


部屋に着くと、ドミニク王子はすぐさまソファーに腰を下ろした。


護衛の人隊は食事の用意をすると、直ぐに部屋から出て行った。


今日は天気がいいからカーテンを開けたいけど、そんな事をしようものならドミニク王子にもの凄く怒られる。


何も知らず開けようとした時、「どんな刺客がいるか分からないから、絶対にカーテンは開けるな」と低く威圧的な声で注意された。



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