夢見のさだめ
「僕からもお願いするよ。 エヴァの話しを聞いてほしい」



ドミニク王子は私たちを見ると小さく溜息を吐くと、「移動しよう」と言った。


私たちは人がいない場所へ移動した。



「話しとは?」



口を開くけど、上手く言葉が出てこない。


それに、ドミニク王子の両隣に居る二人に鋭い視線を向けられて、体も強張ってしまう。



「私の側近のジェーコブとロッドだ。 二人は信用できる」



そういう事じゃないんだけど……。


ゆっくり深呼吸した。


大丈夫。


ちゃんと話をすればちゃんと伝わる。



「……ここをいくら探してもアイリス様は見つかりません」




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