神のみぞ知る 【哲学ファンタジー】

田吾作「うわっ！？自転車はえ～なぁ～。さすが西洋の乗り物だ～。」
田吾作の左を、自転車が軽快に通り過ぎていった。
六兵衛「んだべな。あんなもん流行っちまったら、わしらの商売も上がったりだべな！！」


そんな話をしているうちに、二人が運ぶかごは山道に差し掛かっていた。
またしても左から自転車が通り過ぎようとした時、向かいからも自転車が向かって左側を通ってくるのを遠目に確認ができた。この時代も、自転車は左側を通行するきまりとなっていた。その二台の自転車がすれ違う際、向かいから来た自転車に対し、左側を通行していた自転車の運転手がこう叫んだ！


左側通行の自転車男「自転車はっ！ひだりぃぃーーーー！！！」