ゼロの相棒《番外編》


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《レオside》



「…どこ行ったんだ?ベル…。」



俺は辺りを見回す。


完全にはぐれたな。

ベル一人で大丈夫なのか?


あんなに怖がりなのに。

早く見つけてやんないと…。



それにしても。


さっきの音と足音は何なんだ?


今までのは、俺が魔法で脅かしていたやつだけど

さっきのは俺じゃない。



ベルが俺へと仕返しに魔法を使ったのかとも思ったけど…

あの怯えようからしてそれはない。



……まさか、本当に“お化け”が……?



いや。

足音は間違いなく人間のものだった。


それも、おそらく“男”の…。



走ってくる歩幅の間隔からしても、多分“男”だ。



……ここに住み着いてんのか?



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