ゼロの相棒《番外編》



ピタリ。


二人の動きが停止した。



え?……え?!


い……今、心の声が漏れた?!


漏れたよね??!!!!!



レオが、珍しく目を見開いている。


するり、と肩に回っていた手が離れた。



嘘…。


私ってば、今、なんて?



なんて言った?!



すると、レオが私の方をじっと見た。


ダークレッドの瞳が、ほのかに色づいている



「ベル……………」



「え……え…えぇっと………。」



急にテンパり始める。



わわわ

こんな時、どうすればいいの?


急に告っちゃった場合

世の中の女性はどうするの?!



すると、レオが、腰かけに置いていた私の手をぎゅっと握った。







「ベル…………

よく聞こえなかった。もっかい言って…?」



< 121 / 357 >

この作品をシェア

pagetop