ゼロの相棒《番外編》







レオは私から視線をそらそうとしない。



……し……心臓が…弾ける……!



その時。



ガタン!!



「「!」」



ゴンドラが停止した。


遊園地の光が消えていく。



な……なに………?



「……魔力が切れたか……。」



レオが小さく呟いた。



お………終わっちゃった……の?



レオは、私の方をちら、と見て


「………また、今度な。」


と呟いた。



今度……?



私は、ふっ、と少し体の力が抜ける。



よかった…。



あのままレオの魔力が切れなかったら


………どうなっていたんだろう。



「ベル。俺に掴まって?

瞬間移動で、都市に戻るから。」



あ、最後の魔力は残しておいてくれたんだ。



私は、言われるがままに、レオの腕に掴まった。



すると、一瞬で見慣れた酒場に到着する。



……送ってくれたんだ。


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