ゼロの相棒《番外編》

君だけを守る



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翌日。


案の定、店に来たビビとナナは、私を見た瞬間、ばっ、と近づいてきた。


デートの内容やら、感想やら、いろいろ聞かれたけど

私は詳しくは話さなかった。



……だって、なんか恥ずかしいし。



「それで?告白とかされちゃったの?」



ビビが興味津々、といった感じで聞く。



「そ…そんなのされてないわよ。」


「えぇ〜!なんだぁ…。」



店員たちは、明らかにテンションを下げる。


私は苦笑しながら答えた。



「そんなに期待されても困るわよ。

……まぁ、自分の気持ちには整理がついたけどね。」



その瞬間、ビビとナナは再び顔を上げて私の方を向いた。



「えっ?!どういう意味?!」


「ついに、レオ様が好きだって気づいた訳??」



私は、その言葉に、こくん、と頷く。


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