ゼロの相棒《番外編》



なんだか寂しいな。


レオが好きだっていう自分の気持ちを自覚した後

前よりももっとレオに会いたくなってしまったような気がする。



……今までは、こんなに寂しいなんて思わなかったのに。


まぁ、放火魔の事件が終われば、また来てくれるよね。


……“次”のお誘いもしてくれるかもしれないし。


レオの次のお休みって、いつなんだろう。


……って、レオがお休みを全部私にくれるなんて決まってないのに。



……恥ずかしい。



私は、ぐっ、と腕に力を入れて、瓶を持ち上げた。



わ……思ったより重い。



その時、ぐらり、と視界が傾いた。


体がよろける。







倒れる……!



その瞬間。

私の肩を、とっ、と誰かが支えた。







私は驚いて、顔を上げる。



まさか……レ…………



「!」



しかし、そこにいたのは、私の想像していた人物ではなかった。


黒いマントが、ちらり、と視界に入った。


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