ゼロの相棒《番外編》
「エド?!なんでここに……。」
このちっちゃいおじさんは、エドウィン。
ガーディアンの仲間で、普段は緑のソリに乗って、上空から都市のパトロールをしている。
まさか、エドも里帰り?
ってか、エドの故郷ってどこなんだ?
フィンランドの山奥か?
すると、ダリシーン王がエドウィンを見ながら言った。
「エドウィン。ブラッドを願いの町までソリで連れて行ってやってくれ。」
「了解しました!ささ、ブラッド隊長こちらへ!」
あ、そういうこと?
俺を送ってくれるんだ?
その時、コンコン、と部屋の扉をノックする音が聞こえた。
エドウィンが開けると、そこにはワインレッドの髪の毛をした青年が立っていた。
そして青年は、俺を見た瞬間、にっ、と笑う。
「あ、ブラッド隊長。“ゆっくり”里帰りしてきて下さいね。」
「お前は俺が不在の間サボる気満々だな!
ったく、大方、酒場にでも行くんだろ?」