ゼロの相棒《番外編》
………でも……俺はガキじゃない。
これで気持ちに隙が出来て、ガーディアンの仕事に支障が出たら、それこそ失格だ。
カトレアを騙し続けてまでもやってきたガーディアンの仕事で、手を抜くわけにはいかない。
俺は、ロイの方を見て、呟いた。
「…俺は、心からカトレアには幸せになって欲しいんだ。
その為なら……俺はこの気持ちに一生蓋をし続ける。
カトレアに、また会って、話ができただけで十分だよ。」
すると、その言葉を聞いたロイが
少しの沈黙の後、俺をじっ、と見つめて言った。
「………それ……本心なのか?」
ピクリ、と動揺してしまったが、必死でそれを隠して頷く。
すると、ロイは、がたん、と席を立って言った。
「じゃあ、カトレアさんは俺が貰うな。」
………………。
「………………………は?」