ゼロの相棒《番外編》
咄嗟に上空へ飛ぶと、さっきまで僕がいたところには、黒マントの男の集団が殺気だって群がっている。
……ふぅん。
仲間が側で隠れてたのか。
人数は、ざっと十五人。
………僕一人では少し不利だな。
まぁ、手に負えない程の数ではない。
僕は、地上に群がる黒マントに向かって、一気に魔法の矢を放った。
辺りに衝撃波が伝わる。
黒マントの奴らも、負けじと僕めがけて攻撃を繰り出していく。
「…やる気か…?」
僕が小さく呟いて、さらに魔力を体に込めた
次の瞬間。
ピィ───ッ!!
「こら、お前たち!そこで何をやってるんだ!」
青い制服を着たガーディアンが、僕たちの魔力に気づいて、笛を鳴らしながら走ってきた。