ゼロの相棒《番外編》




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「さ、着いたぞ。」



三日後。



予定通りに、私たちは目的地に到着した……




………んだよね?






「ゼロ。……本当にここが“華の町”?」




私たちの目の前には、赤い門。




そして、中には男性ばかりが歩いている。



ゼロは、合ってるよ、と言って

私を連れて町の中に入る。




私は、想像していたものと全く違う世界に、少し動揺しながら辺りを見回す。




そこは、昼間なのに暗く、町には提灯が無数に明かりを灯している。





「この町は、一年中“朝が来ない”町なんだよ


…不思議だよな。」





ゼロが、歩きながらそう言った。




そうなんだ…。




ゼロが言うには、この町の周りには地下から靄(もや)が出る場所があるらしく


その靄が町中を包んでいるため、陽の光が届かないらしい。




低い建物の窓から、綺麗な着物を着た女の人が笑っているのが見える。





………そんな建物ばっかり。






私は、顔をしかめて、ゼロに尋ねた。





「ねぇ、……ここって、どんな町なの?」




すると、ゼロはさらり、と言い放った。





「ん?“遊郭”。」





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