ゼロの相棒《番外編》





!!!!!!





私は、その瞬間、雷に打たれたような激しい衝撃が体を貫いた。





ゆ……遊廓?!




私はてっきり、“華の町”なんていうから、可愛いお花が咲き誇った、都市みたいな町を想像してたのに。




遊廓だなんて………。





その瞬間、私はゼロに対してある疑念が生まれた。





「……ゼロ。」



「ん?」



「本当に知り合いを訪ねるつもりでここに来たのよね?」




私がそう言った瞬間、ゼロのポーカーフェイスが崩れた。





「な……なんだよ!俺が遊びたくて来たとでも思ってんのか?!」





だって、ゼロ、やっと青年の姿に戻れて


今までそういう事も我慢してたみたいだし。




「……欲求不満なんじゃないかと思って」



「どこで覚えたんだ!そんな言葉!!!


フィオネはそういう事を心配しなくていいんだよ!!」





私の声は、自分で思っている以上にドスがきいていたらしい。



ゼロは、動揺を隠しきれないようだ。






………ふーん。




本当に知り合いを訪ねてきたんだ。




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