ゼロの相棒《番外編》
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私は、その瞬間、雷に打たれたような激しい衝撃が体を貫いた。
ゆ……遊廓?!
私はてっきり、“華の町”なんていうから、可愛いお花が咲き誇った、都市みたいな町を想像してたのに。
遊廓だなんて………。
その瞬間、私はゼロに対してある疑念が生まれた。
「……ゼロ。」
「ん?」
「本当に知り合いを訪ねるつもりでここに来たのよね?」
私がそう言った瞬間、ゼロのポーカーフェイスが崩れた。
「な……なんだよ!俺が遊びたくて来たとでも思ってんのか?!」
だって、ゼロ、やっと青年の姿に戻れて
今までそういう事も我慢してたみたいだし。
「……欲求不満なんじゃないかと思って」
「どこで覚えたんだ!そんな言葉!!!
フィオネはそういう事を心配しなくていいんだよ!!」
私の声は、自分で思っている以上にドスがきいていたらしい。
ゼロは、動揺を隠しきれないようだ。
………ふーん。
本当に知り合いを訪ねてきたんだ。