ゼロの相棒《番外編》
ゴリーは、はぁ、と息を吐きながら言った。
「実は俺、ガーディアン見習い試験を受けててな、今回の噂を調査することが試験の内容なんだよ。」
………。
「「ええええええっ?!!!」」
「だからお前ら、声がデケェっつーの!」
言葉の意味を把握するのに、時間がかかってしまった。
その瞬間、ゼロが、ぶはっ!!と吹き出す。
「お…お前がガーディアン?!
似合わねーっ!!!あの制服着んのかよ?」
わはは、と笑い転げるゼロに、ゴリーは物凄い剣幕で「馬鹿にすんな、オラ!」と怒鳴っている。
確かに、体格的にはがっしりしてて、体力もありそうだけど。
私は、ゴリーに向かって尋ねた。
「ゴリーさんって、魔法使えるんですか?」
その時、ゴリーは、えっへんと言わんばかりに胸を張って答えた。
「俺、都市からここまで瞬間移動で来たんだぜ?」
それを聞いて、ゼロが笑いをぴたり、とやめた。