ゼロの相棒《番外編》
ゴリーは、目を輝かせてゼロを見る。
解決するって、オーガを“捕まえる”ってこと?!
…確かに、青年に戻ったゼロなら、リベリオンの真のボスにも対抗出来そうだけど…。
しかし、ゼロは、怪訝そうな顔をして、
ゴリーの提案を一刀両断した。
「…なんで俺が。
そんな後々面倒くさそうなことに首は突っ込みたくねぇよ。」
すると、ゴリーは「まぁまぁ!いいじゃねぇか!」とゼロの肩に手をまわして続ける。
「オーガを捕まえれば、お前たちの探しているアサギさんも見つかるし、フィオネちゃんにいいとこ見せられるし、俺も調査のしがいがあるし
一石三鳥だろ?どーだ?」
ゼロは、「アサギを探したほうが早い。」と、ゴリーの手をさっ、と振りほどく。
つ…冷たい。
でも、確かにアサギさんを見つけたほうが早いのかも…。
ゼロは、ふぅ、と息を吐いて言った。
「悪いな。俺の一人旅だったら頼みを聞いてもよかったんだけどさ。
…フィオネを危険な目には合わせられねぇから。」
とくん。
不意打ちのゼロの言葉に、胸が鳴る。
ゴリーは、それを聞いて、「まぁ、そうだよなぁ。」と、納得する。
と、その時、私たちの部屋の襖が
すぱん、と開いた。