ゼロの相棒《番外編》
私は、ブレない瞳に見つめられ
しゃん、と背筋を伸ばす。
「こいつはフィオネ。俺の相棒だよ。」
ゼロが私の肩を抱き寄せる。
そして、彼女を指して言った。
「彼女はホノ。華の町の警守だよ。」
警守さん…。
ということは、華の町のガーディアンってことだよね。
すると彼女は、ふむ。と私を見つめて口を開いた。
「フィオネさん、か。
初めてお会いするな。以後、よしなに。」
ホノさんにお辞儀され、私も急いで頭を下げる。
その時、ゼロがホノに尋ねた。
「そうだ、ホノ。アサギを知らないか?
力を貸してもらおうと、ここまで来たんだけど…。」
すると、ホノは表情を変えずに答える。
「アサギ様なら、今、町の奥の屋敷にいらっしゃる。
…だが、今は町のトラブルに追われていて忙しい。まぁ、話ぐらいはできると思うが…」