ゼロの相棒《番外編》





ドタドタドタバタッ!!!!





?!





ま…まさか、オーガの手下が私たちを襲いに………?!





三人は戦闘態勢で、ばっ、と振り返る。






すると、私たちの目に飛び込んできたのは、
乱れた着物で全力疾走する“女性”の姿だった






想像と違うシルエットに、私たちは息を呑む











次の瞬間だった。







「探したぞ、ゼロぉぉぉおおっ!!!!」






走ってきた女性が、がばっ!と、
ゼロに抱きついた。






「「「?!!!!!!」」」






一瞬で固まる私。




顔が赤くなるゼロ。




それを睨むホノ。




「一体今までどこにいたんだよ〜!!


町中を探しちゃったじゃないか!!」





泣きそうな声の女性がゼロの胸で叫ぶ。




……………誰…?




ゼロの“知り合い”?





「ちょ……おい!は…離れろって…!」





乱れた着物の女性に抱きつかれているゼロは力ずくで離すことが出来ず

ただ、激しく動揺している。





すると、ホノが目を細めて口を開いた。






「ゼロ。お前ここに愛人でもいたのか?」







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