ゼロの相棒《番外編》
すると、女性が、ばっ!と私たちの方を見て叫ぶ。
「俺だよ!ゴリーだよ、ゴリー!!」
………………………。
「んな、訳ねぇだろ!!!!
俺の知ってるゴリーは男だぞ!
あんたみたいな女じゃねぇよ!」
発言内容のショックを受け止めた後、ゼロが女性に向かって叫んだ。
確かに、目の前の彼女は、体も、声も
完全なる“女性”だ。
すると、彼女は自分の着物の胸元に手を突っ込んで、中から布を引っ張り出した。
そして彼女は、それを私たちの前に突き出す
見ると、それは、ゴリーとこの町で会った時に彼が着ていた洋服だった。
私たちは、驚いて彼女を見る。
「これが証拠だ!俺、オーガの野郎に魔法をかけられて、“女”になっちまったんだよ!!」
………!!
「「「えええぇぇええっ?!!」」」
「お前ら声がでかい!!!!」