ゼロの相棒《番外編》
後から後から、涙が溢れる。
気づいて。
私に気づいて。
ゼロ………ゼロ…………!
すると、次の瞬間
すっ、と、私の背中にゼロの手が回った。
!
………え………?
「………フィオネ…………?
近くに………いるの………か……?」
ゼロが、小さく呟いた。
私は、ゼロをまっすぐ見つめて答える。
「うん…。ゼロ、私、ここにいるよ…!」
私が、はぁ、と息を吐いた、その時だった。
パァ!!!!!
小さな光の結晶が、現れた。
!
これは……!
だんだんと、その光は淡く、私の体を包んでいく。
そして、少しずつ、私の体が色を取り戻し始める。