ゼロの相棒《番外編》
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「アサギ?入るぞ。」
そう言ったゼロは、襖を開けて、部屋に入る。
すると、部屋に、ぱっ、と明かりが灯り、アサギの瞳が輝いていた。
魔法で電気をつけたんだ。
部屋を見渡すと、アサギの近くで、ホノが真っ赤な顔をして座り込んでいる。
私とゼロは少しきょとん、とした顔でホノを見つめた。
「ホノ?…なんでそんなに顔が赤いんだ?」
ゼロの言葉に、ホノは更に顔を赤らめる。
「う…うるさい。私のことは放っておけ。」
ホノは、ゼロを軽く睨んで、顔を隠した。
アサギは、その様子を見て、くすくす、と笑った。
ゼロは、そんなアサギの様子を見て、何かを察したように、ふっ、と笑う。
「この町の被害者全員の魔法が解けたな。
これで、この件は一件落着だ。」
その言葉に、私はゼロを見上げる。
そうだ。
ホノさんが無事に元の姿に戻ったから、
これでオーガの魔法が完全に解かれたんだ。
すると、アサギが微笑みながら口を開いた。
「ゼロ、本当に巻き込んですまなかったな。
約束を果たそう。ついてきてくれ。」