ゼロの相棒《番外編》
すると青い炎がゆらり、と揺らめいて、
手紙から男の低い声が店内に響いた。
“手紙はちゃんと届いたようだな、ジン。”
「!」
ジンさんはその声を聞いて、ふぅ、と息を吐いた。
「この声の主に心当たりはあるんですか?」
「あぁ。僕が三日前に都市で出会った、
リベリオンの残党の男だよ。」
あの、喧嘩したって噂の?
“この前はガーディアンに邪魔をされたが、これからその続きをしようじゃないか。
午後六時、都市外れにある屋敷で待つ。”
ジンさんは、その手紙を鋭い目で睨む。
「これは喧嘩の招待状ってことか?
……面倒だな、消そう。」
ジンさんは、手紙に向けて
すっ、と手を突き出した。
蒼瞳がキラリと光る。
ジンさんが体に魔力を込めた、
その時だった。
“お前は必ず来ることになるぞ、ジン。
お前の“弱点”を手に入れた。
……お頭の仇。必ず復讐してやる!”