ゼロの相棒《番外編》
私は、拭きかけのコップを落としそうになった。
え?
しりとりの流れで??
こんな不意打ちなんて。
どきどき、と鼓動が速くなるのを感じる。
「あの……いいの?せっかくの休みに、私となんかで……。」
私が尋ねると、レオは表情を変えずに、
さらり、と言った。
「俺はベルと過ごしたいんだよ。」
!!!
う……うわ。
今、私、顔赤くないかな?
心の動揺を悟られてないかな??
な…なんか、レオはいつも嬉しいことを言ってくれるな。
“レオ様は絶対ベルのことが好きよ!”
ふいに、頭の中にナナの言葉が流れる。
や……やだ。
何考えてんだろ。
「返事は?」
レオが、私を覗き込んだ。
………。