ゼロの相棒《番外編》



コースターは、信じられない速さでレールの上を走っていく。


体が大きく左右に揺れて、首がもげそう。



い……

息ができな…………!!!



目を開けると、そこにはキラキラした世界がいっぱいに広がっていた。



わ………ぁ………!



綺麗なのは分かるけど

今は何も考えられないっ!!!!!



「いやぁぁぁぁっ!!!!」



その後も、森の中に私の絶叫がこだました。



****



「ベル、大丈夫か?」



ジェットコースターを降りた後、私の魂は抜けていた。


手も足もガクガク震えていて、うまく力が入らない。


無意識のうちに、相当突っ張っていたのだろう。



「もう……いや……。本当に…死ぬかと思った………。」



レオは、そんな私を見て笑いながら言った。



「ベルは一回、俺の浮遊魔法で空飛んだことあるだろ?アレと一緒だよ。」



そういえば、二年前ぐらいにレオの浮遊魔法の練習に付き合ったことがある。



「あ……あんなアクロバットに飛んだことなんてないわよ!」



とてもじゃないけど、一緒だとは思えない。


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