*CLOVER*
れぇらんは、一瞬黙ってこう言った・・

「あのね・・光が卒業するまで・・できるだけお金ためたいとおもって・・」

れぇらんの目は真剣だった・・
・・俺には、止める権利などなかった・・

「・・れぇ・・」

俺がしゃべろうとしたとき・・
れぇらんはその言葉をさえぎって・・

「そんで・・・・いっぱいお金ためて、光が卒業したら・っ・・・エット・・」

・・・れぇらん・・・・
れぇらんがそこまで考えてくれているなんて・・

素直にすごく嬉しかった・・

「だからっ・・そのっ・・」

言いにくそうなれぇらんの口を、手でふさいだ・・・

「れぇらん・・それは、俺が卒業してからちゃんと言うよ・・」

〝結婚〟・・・・
男がプロポーズされるなんて・・格好悪いよな・・

俺は、れぇらんを強く抱きしめた・・
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