一生に一度
この気持ちは永遠に
☆☆☆
和斗(カズト)の頬にキスをして、ベッドに入る。
その途端、颯斗は私に背を向けた。
「パパ、なんか機嫌悪い?」
「――――俺のことパパって呼ぶなよ。帰ってもキスもないし…和斗ばっかり。」
これはもしやもしや…嫉妬ですか。
見えないのをいいことにニヤニヤしながら、私は後ろから颯斗に抱きつく。
「私もちょっと寂しかった。」
背中がぴくっと動いて、颯斗が振り向いた。
瞳が輝いている。
「…週末、じいじにみててもらって、デートしよっか。」
「いいのか!?」
「ほったらかしにしてごめんね。でも和斗も颯斗も、同じくらい大好きよ。」
颯斗に強く、強く抱き寄せられる。
「俺も…和葉と和斗を同じくらい愛してる……でも和葉はだめ。」
「なんで?」
「俺を一番にして。」
「もう!」
颯斗にぎゅっとしがみついた。
和斗が産まれてから、颯斗はとっても甘えん坊になった。
和斗を溺愛しているのもだけど、同じくらい私を愛してくれるのが本当に嬉しい。それを言葉にするようになったのも。
「2人の時は颯斗って呼ぶね。」
そう言って私から唇を重ねた。
ーーーENDーーー