はつこい♡
でもとにかく

君を見ていると。



君は下を指さして

なんだか頼み事をするように

手を合わせた。





君の指の先を辿ると……。


「ケシゴム!!」


「おい!授業中だぞ?」


「あっ、はい。すみません。」


あー。

なんでこんな大声出しちゃったんだろ。


私はケシゴムを拾った。

そのケシゴムはいい香り。

まるで、君みたいに

優しい香りがする。


そして私は、君の方にバレないように。

そっとケシゴムを転がした。


それから少ししてから


後ろから白いぐちゃぐちゃの紙が


とんできた。

< 10 / 17 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop