恋愛経験値0のシンデレラ
『俺、好きな子できた。
その子に好かれるように頑張る。』
昼休みにリアムに笑顔で告げられた。
その時は心が壊れそうなほど痛かった。
リアムにとったら幼なじみに
好きな人ができたと報告しただけだと
思ってるかもしれないけど、
私にとったらその言葉は
私の心をズタズタにする
凶器みたいなものだ。
『そ…そうなんだ。
ちなみに、それって……誰?』
『佐々木 陽依ちゃん。』
満面の笑みのリアムを見た瞬間
私の心はさらに
ズタズタにされた。