恋愛経験値0のシンデレラ
弁当のふたを開けながら
話し始めた。
「なんか最近おかしいの。
洸汰君と話したら心臓がバクバクするし
目があったらドキドキするの。
でも、他の男子には
そんな事ないんだよ?
これって一体なんなの?」
胸の内のモヤモヤしたものを
全てはきだした。
「それはね。」
ゴクリと唾をのんだ。
星香は一体何を言うのだろう。
「恋だよ。」
恋……?
ほ、ほんとに??
「今ありえないって
思ったでしょ?」
「うん。」
「まだ信じられないかもしれないけど
陽依は五十嵐のことを
友達としてじゃなく
異性として好きなの。」