恋愛経験値0のシンデレラ
あの日以来、リアムが怖い。
だから近寄らないようにしてるし
話すことも目があうことも
ないようにしてる。
だけど久しぶりに目があっただけで
心臓が嫌な音を立てた。
何の感情も感じられない
その目が怖かった。
だからすぐに目をそらした。
「私、用事思い出したから
ちょっと行ってくるね。」
「え、どこに?」
「図書室。
もし授業が始まっても
戻ってこなかったら
家に忘れ物を取りに行ったって
先生に伝えて。」
洸汰は疑うことなく
分かった、いってらっしゃいと
言ってくれた。