恋愛経験値0のシンデレラ




あの日以来、リアムが怖い。


だから近寄らないようにしてるし


話すことも目があうことも


ないようにしてる。


だけど久しぶりに目があっただけで


心臓が嫌な音を立てた。


何の感情も感じられない


その目が怖かった。


だからすぐに目をそらした。


「私、用事思い出したから
ちょっと行ってくるね。」


「え、どこに?」


「図書室。
もし授業が始まっても
戻ってこなかったら
家に忘れ物を取りに行ったって
先生に伝えて。」


洸汰は疑うことなく


分かった、いってらっしゃいと


言ってくれた。




< 213 / 275 >

この作品をシェア

pagetop