恋愛経験値0のシンデレラ
*
図書室に着くと
まだ雪美ちゃんは来ていなかった。
とりあえず本でも読んで待っておこう。
小説を1冊取って近くのイスに座った。
10ページを読み終えたぐらいに
ドアが開く音がした。
「雪美ちゃん!」
小説を机に置いて
雪美ちゃんの元へ行った。
いつものように笑顔で
話しかけてくれると思ってた。
でも………そうではなかった。
いつもの優しい目とはかけ離れて
鋭い目つきになっていた。
「ど……どうしたの?」