恋愛経験値0のシンデレラ
別れと真実の涙
次の日、学校へ行くと
星香にこっぴどく叱られた。
「だからあの時言ったじゃん!
あいつには気をつけろって!」
「はい………。」
「私がどれだけ心配したか
分かってんの?!」
「星香……ごめんね?」
「陽依のバカ!」
星香は涙目になりながら
私を抱き締めていた。
「心配かけてごめんね。」
普段は、泣くことのない星香が
泣いていた………。
「もしも陽依がリアムに
傷つけられたりでもしたらって
ずっと不安だった。
それに陽依ってば
行く直前にも私や五十嵐に
詳しいこと伝えないまま
1人で行っちゃうし……。」
こんなにも私のことを
心配してくれる友達は
星香だけだ。