恋愛経験値0のシンデレラ




雪美ちゃんの言葉を聞くごとに


私の心からどんどん


あたたかい気持ちが溢れてきた。


もしかしたら前よりもっと


お互いを理解しあえて


仲良くなれるかもしれない。


前よりもっともっと


絆が深まるかもしれない。


「あの時、すぐにリアムを
止めればよかった。
何も出来なくてごめんね。
それと、リアムに変わって言います。
傷つけてごめんなさい。
怖い思いをさせてごめんなさい。
私が言ったところで
何も変わらないかもしれないけど
全ては私のせいだから……。」


全部が全部、雪美ちゃんが


悪いわけじゃない。


そんなことないよって


今すぐ言いたい。


だけどそんなこと言ったら


気を遣わせたって勘違いして


余計に罪悪感を


感じさせるかもしれない。


「昨日のことはもういいよ。
それより、教室に戻ろ?
星香が待ってるよ!」




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