お嬢様の秘密III
「で、今日は俺ら2人なのか?親父もお袋も旅行中だろ?」
今は久しぶりに休みが取れたと親父が喜んでドバイに旅行中だ。
「いや、2人じゃないぞ。………もう少しで来るはずだが………。」
ーピーンポーン
タイミングよくチャイムが鳴った。
「理央様、いらっしゃいましたよ。」
執事に連れられてやって来たのは………。
「遅かったな、何かあったのか?」
「お祖父様に許可をもらうのに必死だったのよ。」
女優帽を外して兄貴に抱きつき、そのまま口づけし始めた。
………昼間っから盛るな。
兄貴たちのキスシーンなんて見たくないんだけど。
しかも兄貴は器用にリップ音を鳴らしながら向かいのソファーに押し倒している。
「兄貴、真理亜様。俺いるの忘れてるだろ?」
そう、来たのは真理亜様。
「もう………いいところだったのに。」
「はいはい、退きますから。」
お前ら元気だな………。
「ねえ、玲央。参考になったかしら?」
兄貴に押し倒され、はだけた襟を直しもせず、俺に話しかけてきた真理亜様。
顔が赤くなったのが自分でも分かってしまった。
「………玲央、今日はここを貸してもらうからな。」
「………睨むな俺を。好きにしろ。」
俺を睨むなら場所を考えろよ、場所を!
俺は兄貴たちカップルの邪魔にならないように素早く家を出た。
今は久しぶりに休みが取れたと親父が喜んでドバイに旅行中だ。
「いや、2人じゃないぞ。………もう少しで来るはずだが………。」
ーピーンポーン
タイミングよくチャイムが鳴った。
「理央様、いらっしゃいましたよ。」
執事に連れられてやって来たのは………。
「遅かったな、何かあったのか?」
「お祖父様に許可をもらうのに必死だったのよ。」
女優帽を外して兄貴に抱きつき、そのまま口づけし始めた。
………昼間っから盛るな。
兄貴たちのキスシーンなんて見たくないんだけど。
しかも兄貴は器用にリップ音を鳴らしながら向かいのソファーに押し倒している。
「兄貴、真理亜様。俺いるの忘れてるだろ?」
そう、来たのは真理亜様。
「もう………いいところだったのに。」
「はいはい、退きますから。」
お前ら元気だな………。
「ねえ、玲央。参考になったかしら?」
兄貴に押し倒され、はだけた襟を直しもせず、俺に話しかけてきた真理亜様。
顔が赤くなったのが自分でも分かってしまった。
「………玲央、今日はここを貸してもらうからな。」
「………睨むな俺を。好きにしろ。」
俺を睨むなら場所を考えろよ、場所を!
俺は兄貴たちカップルの邪魔にならないように素早く家を出た。