お嬢様の秘密III
帰国した兄
-夏菜side-
今日はお兄様が久しぶりに帰国なさる日。
私は家でずっと待機していた。
「………まだかな。」
今ヨーロッパで仕事しているお兄様に会うのは3年ぶりくらいかもしれない。
学園にいると帰ってきていても会えないから。
「お嬢様、いらっしゃいましたよ。」
リビングでうとうとしかかった時、梶原が呼びに来てくれた。
「夏菜!久しぶりだな!」
迎えに行くために立ち上がろうと思った瞬間、抱きつかれてソファーに押し倒されてしまった。
私に馬乗りになったまま、挨拶の頬キスを始める。
「お兄様、お久しぶりでございます。私も子供じゃないのよ、離れてよ。」
お兄様はシスコン………それも極度の。
「翔様、近親相姦を疑われますので、その体勢をすぐに直してくださいませ。」
「ああ……ごめんな、夏菜。最近よくやってて癖になってきた。」
梶原がすぐに注意してくれたけど、危なかった。
今着ていたワンピースに手を突っ込まれそうになっていたし………。
「お兄様、大っ嫌い!女に飢えてるからって私にまで手を出そうとしないで!」
パンっといい音が響いた。
「か、夏菜………。」
驚愕の表情で見ているお兄様とそれを睨む私。
「梶原、お兄様に抱かれたい願望を持っているメイドさんがいたらありったけ連れてきて。複数でもいいわ。
まとめてお兄様の性欲を削ぎ落とさせるから。」
「かしこまりました、お嬢様。」
私に伸ばしてきたお兄様の手を交わし、私は外出した。
今日はお兄様が久しぶりに帰国なさる日。
私は家でずっと待機していた。
「………まだかな。」
今ヨーロッパで仕事しているお兄様に会うのは3年ぶりくらいかもしれない。
学園にいると帰ってきていても会えないから。
「お嬢様、いらっしゃいましたよ。」
リビングでうとうとしかかった時、梶原が呼びに来てくれた。
「夏菜!久しぶりだな!」
迎えに行くために立ち上がろうと思った瞬間、抱きつかれてソファーに押し倒されてしまった。
私に馬乗りになったまま、挨拶の頬キスを始める。
「お兄様、お久しぶりでございます。私も子供じゃないのよ、離れてよ。」
お兄様はシスコン………それも極度の。
「翔様、近親相姦を疑われますので、その体勢をすぐに直してくださいませ。」
「ああ……ごめんな、夏菜。最近よくやってて癖になってきた。」
梶原がすぐに注意してくれたけど、危なかった。
今着ていたワンピースに手を突っ込まれそうになっていたし………。
「お兄様、大っ嫌い!女に飢えてるからって私にまで手を出そうとしないで!」
パンっといい音が響いた。
「か、夏菜………。」
驚愕の表情で見ているお兄様とそれを睨む私。
「梶原、お兄様に抱かれたい願望を持っているメイドさんがいたらありったけ連れてきて。複数でもいいわ。
まとめてお兄様の性欲を削ぎ落とさせるから。」
「かしこまりました、お嬢様。」
私に伸ばしてきたお兄様の手を交わし、私は外出した。