お嬢様の秘密III
-夏菜side-
ユリと玲央が大樹様に連れて行かれて、部屋には私と会長様と広大さんの3人だけになった。
「………緊張しておるのか?」
「ええ………。お恥ずかしながら。私は社交デビューしてまだ数年ほどなので。」
緊張して足が震えそうなのをなんとか抑えるのに必死。
「立つのも話しずらいからこちらへ案内しよう。」
ウィーンと音がした方を見ると、壁が少しずつ開いていった。
よく見れば入ってきたドアの隣だった。
どういう構造なんだろう………?
「ここは資料室だ。」
『指紋認証完了。秋本誠一郎本人です。』
指紋認証を備えるほどの資料室って………!
中は貴重資料で溢れかえっていた。
質のいいソファーと机を1セット備えてあり、資料室内で読みやすい様になっている。
広大さんに勧められた場所に座り、会長様と向かい合った。
広大さんはいつの間に用意していたのか、紅茶を淹れてくれた。
「広大、わしの横だろうが今は。」
「それもそうだな。じゃあお言葉に甘えて。」
仲良さそうな雰囲気。
「ちなみに言っとくがこの部屋のことは内密にな。知っている人はわずかだから。」
「はい、かしこまりましたわ。」
そんなところに案内して一体なんの話をなさるんだろう……。
ユリと玲央が大樹様に連れて行かれて、部屋には私と会長様と広大さんの3人だけになった。
「………緊張しておるのか?」
「ええ………。お恥ずかしながら。私は社交デビューしてまだ数年ほどなので。」
緊張して足が震えそうなのをなんとか抑えるのに必死。
「立つのも話しずらいからこちらへ案内しよう。」
ウィーンと音がした方を見ると、壁が少しずつ開いていった。
よく見れば入ってきたドアの隣だった。
どういう構造なんだろう………?
「ここは資料室だ。」
『指紋認証完了。秋本誠一郎本人です。』
指紋認証を備えるほどの資料室って………!
中は貴重資料で溢れかえっていた。
質のいいソファーと机を1セット備えてあり、資料室内で読みやすい様になっている。
広大さんに勧められた場所に座り、会長様と向かい合った。
広大さんはいつの間に用意していたのか、紅茶を淹れてくれた。
「広大、わしの横だろうが今は。」
「それもそうだな。じゃあお言葉に甘えて。」
仲良さそうな雰囲気。
「ちなみに言っとくがこの部屋のことは内密にな。知っている人はわずかだから。」
「はい、かしこまりましたわ。」
そんなところに案内して一体なんの話をなさるんだろう……。