お嬢様の秘密III
2章
お姉様の誕生日会
-渚side-
私は莉依紗に代わり学園長の仕事を受けてちょうど2週間くらいになる。
莉依紗、本当に私でよかったの?
秋本家の全権、なるものを背負わされて私はすでに疲れた気分だ。
「学園長、失礼します。」
無駄に居心地のいいソファーになれたように座ったのは、遥先生。
「お疲れ様です。...渚姉ちゃん...。」
昔から知り合いの遥がいて本当に助かる...。
「で、遥ちゃん。どうしたの?」
「あのですね....。私が担当する3年Aクラスに転校生が2人入るんですが、りい姉ちゃん言ってなかったみたいなので。」
莉依紗はしっかりしているようでよく抜けている。
変わらないな...。
「3年で転校なんて珍しいわね。この学校では普通なの?」
「ええ。ランクだけでも貰おうという魂胆で途中で入学される方いらっしゃいますよ。卒業時のランクが今後使われていきます。ただ、3年の最初に入らなければ途中から入学しても最高Bランクなんです。」
そこはちゃんと考えられているのね。
「で、入る方というのは?」
「真理亜様の誕生日会の関係で4月の最後の週からクラスに入ってもらおうと思います。それまでは学校の説明やら簡単な授業程度になるかと。」
遥が渡してきた書類に書かれていたのは。
一条鈴香。
そして....。
桐生創.....。
-渚side end-
私は莉依紗に代わり学園長の仕事を受けてちょうど2週間くらいになる。
莉依紗、本当に私でよかったの?
秋本家の全権、なるものを背負わされて私はすでに疲れた気分だ。
「学園長、失礼します。」
無駄に居心地のいいソファーになれたように座ったのは、遥先生。
「お疲れ様です。...渚姉ちゃん...。」
昔から知り合いの遥がいて本当に助かる...。
「で、遥ちゃん。どうしたの?」
「あのですね....。私が担当する3年Aクラスに転校生が2人入るんですが、りい姉ちゃん言ってなかったみたいなので。」
莉依紗はしっかりしているようでよく抜けている。
変わらないな...。
「3年で転校なんて珍しいわね。この学校では普通なの?」
「ええ。ランクだけでも貰おうという魂胆で途中で入学される方いらっしゃいますよ。卒業時のランクが今後使われていきます。ただ、3年の最初に入らなければ途中から入学しても最高Bランクなんです。」
そこはちゃんと考えられているのね。
「で、入る方というのは?」
「真理亜様の誕生日会の関係で4月の最後の週からクラスに入ってもらおうと思います。それまでは学校の説明やら簡単な授業程度になるかと。」
遥が渡してきた書類に書かれていたのは。
一条鈴香。
そして....。
桐生創.....。
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