お嬢様の秘密III
高澤家直々のご招待。
大げさに言うと選ばし者を意味する。
「これ私のところに今朝届いたの。パーティーは会社が休みになりやすいゴールデンウィークの最終日。私は留学する前……小学生にもなってない頃に一度行ったそうなの。開けてみて。」
すでに切られてた封を開けると、招待状らしい一枚の白い紙が入っていた。
『秋本様。
このたび、来る〇月×日にわが高澤家が開くパーティーにご招待いたします。ぜひご参加くだされば幸いです。
高澤 弥生』
名前の横に本物だと思われる印鑑も押されてあった。
「この弥生様は葵様のお母さま。ところでユリ、葵様のお誕生日知ってる?」
あ、そういえば知らない...。
「ユリ様、葵の誕生日は5月15日。今ホームルームが始まってしまったと連絡が入りましたので本題に参りましょう。
ユリ様、このパーティーに参加していただきたいんです。」
え...私が!?
「でもこの招待状はお姉様のところに届けられたものよ?」
「ユリ、それは問題ないわ。よく見て文章。『秋本様』になっているでしょう?秋本家の人間だったら大丈夫ってことよ。」
手紙を覗き込んだ夏菜は横から名前の部分を指さした。
言われてみれば確かに...。
「本当は葵様がいらっしゃっていたら相談できたのですけど...。ユリはパーティー参加経験があるわけじゃない。それと秋本家と高澤家が会いまみえること自体あまりないのよ。」
「...お姉様、それをわかっていてなぜ私に参加しろとおっしゃるの?」
ちょっとイラっとしたような口調になってしまった。
そんな状況だったらお姉様のほうが絶対いいじゃない。
秋本家の次期当主候補として長年お勤めになられているし、この学校のトップでもある。
大げさに言うと選ばし者を意味する。
「これ私のところに今朝届いたの。パーティーは会社が休みになりやすいゴールデンウィークの最終日。私は留学する前……小学生にもなってない頃に一度行ったそうなの。開けてみて。」
すでに切られてた封を開けると、招待状らしい一枚の白い紙が入っていた。
『秋本様。
このたび、来る〇月×日にわが高澤家が開くパーティーにご招待いたします。ぜひご参加くだされば幸いです。
高澤 弥生』
名前の横に本物だと思われる印鑑も押されてあった。
「この弥生様は葵様のお母さま。ところでユリ、葵様のお誕生日知ってる?」
あ、そういえば知らない...。
「ユリ様、葵の誕生日は5月15日。今ホームルームが始まってしまったと連絡が入りましたので本題に参りましょう。
ユリ様、このパーティーに参加していただきたいんです。」
え...私が!?
「でもこの招待状はお姉様のところに届けられたものよ?」
「ユリ、それは問題ないわ。よく見て文章。『秋本様』になっているでしょう?秋本家の人間だったら大丈夫ってことよ。」
手紙を覗き込んだ夏菜は横から名前の部分を指さした。
言われてみれば確かに...。
「本当は葵様がいらっしゃっていたら相談できたのですけど...。ユリはパーティー参加経験があるわけじゃない。それと秋本家と高澤家が会いまみえること自体あまりないのよ。」
「...お姉様、それをわかっていてなぜ私に参加しろとおっしゃるの?」
ちょっとイラっとしたような口調になってしまった。
そんな状況だったらお姉様のほうが絶対いいじゃない。
秋本家の次期当主候補として長年お勤めになられているし、この学校のトップでもある。