お嬢様の秘密III
「「「「お誕生日おめでとうございます!!!!」」」」
え....??
一瞬呆けてしまったけど、気づくと私の周りはキラキラ光る細い紙。
部屋はきれいに飾りつけされている。
何かしらこれは...?
「お姉様、お誕生日おめでとうございます。一日早いですけど、お誕生日会開かせていただきますね。」
改めて見渡してみると、新クラスのみなさんがクラッカーを私に向け集まっていた。
誕生日会。
それは私にとってただの社交の場でしかなかった。
「これ、私からのプレゼントです。」
そう言って、ユリは私にバラのブーケと箱を渡してくれた。
「一般生の方も参加できるように一日早いですが開催したの。みなさん、お姉様とお話したがってるから、この機会にお話ししてあげて。」
「ユリ...。」
私はゆっくり立ち上がってユリに抱き着いた。
「ありがとう...。」
「いいえ、どういたしまして。」
私は一生この日を忘れないようにしよう。
社交目的じゃなくて、純粋に祝っていただけることをちゃんと教えてくれたユリの優しさを。
ユリの手をそっと握りながら笑いかけると、ユリは少し顔を赤くして笑い返してくれた。
会場からはゆっくりと拍手の音が沸き上がった。
-真理亜side end-
え....??
一瞬呆けてしまったけど、気づくと私の周りはキラキラ光る細い紙。
部屋はきれいに飾りつけされている。
何かしらこれは...?
「お姉様、お誕生日おめでとうございます。一日早いですけど、お誕生日会開かせていただきますね。」
改めて見渡してみると、新クラスのみなさんがクラッカーを私に向け集まっていた。
誕生日会。
それは私にとってただの社交の場でしかなかった。
「これ、私からのプレゼントです。」
そう言って、ユリは私にバラのブーケと箱を渡してくれた。
「一般生の方も参加できるように一日早いですが開催したの。みなさん、お姉様とお話したがってるから、この機会にお話ししてあげて。」
「ユリ...。」
私はゆっくり立ち上がってユリに抱き着いた。
「ありがとう...。」
「いいえ、どういたしまして。」
私は一生この日を忘れないようにしよう。
社交目的じゃなくて、純粋に祝っていただけることをちゃんと教えてくれたユリの優しさを。
ユリの手をそっと握りながら笑いかけると、ユリは少し顔を赤くして笑い返してくれた。
会場からはゆっくりと拍手の音が沸き上がった。
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