お嬢様の秘密III
仕事が片付いたのは夜9時ごろ。
「やっと………終わった………!」
執務室の椅子は無駄に座り心地がいい。
背もたれにどかっと、もたれかかった。
「これで終わりです、葵様。」
「………長く拘束して悪かった。明日は有給とったらどうだ?」
「………もったいなきお言葉。ですが、私は明後日いただいております。大丈夫でございますよ。」
ちゃっかりしてんな、コイツ。
「葵様、お忘れかと思いますがパーティーの招待客の件で……。」
うわ、すっかり頭から抜けていた。
普段全く参加しねえからすぐ忘れる。
「………ノータッチだよな。」
「………ええ。とてもじゃないですが今日の書類の量で、こちらは手を回せていないです。」
明日の分は少ししか終わらせていない。
しょうがねえな………。
「北原。パーティーの件は明日に回す。明日招待客のリストを漏らさず教えてくれ。」
「かしこまりました。それでは失礼いたします。」
丁寧に腰を折り、北原が完全に出ていったところで、俺は携帯を確認した。
「………ユリから着信なし……か。」
着信があったのは玲央だけだった。
とりあえず玲央にかけてみるか………。
「やっと………終わった………!」
執務室の椅子は無駄に座り心地がいい。
背もたれにどかっと、もたれかかった。
「これで終わりです、葵様。」
「………長く拘束して悪かった。明日は有給とったらどうだ?」
「………もったいなきお言葉。ですが、私は明後日いただいております。大丈夫でございますよ。」
ちゃっかりしてんな、コイツ。
「葵様、お忘れかと思いますがパーティーの招待客の件で……。」
うわ、すっかり頭から抜けていた。
普段全く参加しねえからすぐ忘れる。
「………ノータッチだよな。」
「………ええ。とてもじゃないですが今日の書類の量で、こちらは手を回せていないです。」
明日の分は少ししか終わらせていない。
しょうがねえな………。
「北原。パーティーの件は明日に回す。明日招待客のリストを漏らさず教えてくれ。」
「かしこまりました。それでは失礼いたします。」
丁寧に腰を折り、北原が完全に出ていったところで、俺は携帯を確認した。
「………ユリから着信なし……か。」
着信があったのは玲央だけだった。
とりあえず玲央にかけてみるか………。