お嬢様の秘密III
「で、なんでここに猫が?」
前に来た時はいなかったよね?
「実はこの猫、親父のなんだ。」
………。
「「えーーー!?」」
お祖父様が猫!?
思わず玲央と顔を見合わせてしまった。
「ど、どういう成り行きで……?」
「3年くらい前だったかな。秋本チェーンのペットショップに親父と潜入検査した時にな………。」
お父様が話してくれたのはこうだ。
店員に何個か注意して帰ろうとした時、展示していた一匹の猫がお祖父様にすり寄ったらしい。
お祖父様って威圧感が常に出てるから動物とか近づかなさそうなんだよね。
で、お祖父様がその猫に「奈々子」と呼びかけてみると、尻尾を軽く振ってにゃーと居心地良さそうに鳴いたんだって。
「で、衝動買いというわけ。まあ……おふくろの生まれ変わりだって信じているのかもな。
生前に生まれ変わったら猫になってあなたに擦り寄るわって言っていたらしいから。」
お祖父様、変な宗教に引っかかりそう………。
「大旦那様もずっとお一人で寂しいのでは?独身を貫かれていらっしゃるでしょう?」
「かもな。それに比べて高澤………。」
急にしまったというように口を手でパッと塞いだお父様。
前に来た時はいなかったよね?
「実はこの猫、親父のなんだ。」
………。
「「えーーー!?」」
お祖父様が猫!?
思わず玲央と顔を見合わせてしまった。
「ど、どういう成り行きで……?」
「3年くらい前だったかな。秋本チェーンのペットショップに親父と潜入検査した時にな………。」
お父様が話してくれたのはこうだ。
店員に何個か注意して帰ろうとした時、展示していた一匹の猫がお祖父様にすり寄ったらしい。
お祖父様って威圧感が常に出てるから動物とか近づかなさそうなんだよね。
で、お祖父様がその猫に「奈々子」と呼びかけてみると、尻尾を軽く振ってにゃーと居心地良さそうに鳴いたんだって。
「で、衝動買いというわけ。まあ……おふくろの生まれ変わりだって信じているのかもな。
生前に生まれ変わったら猫になってあなたに擦り寄るわって言っていたらしいから。」
お祖父様、変な宗教に引っかかりそう………。
「大旦那様もずっとお一人で寂しいのでは?独身を貫かれていらっしゃるでしょう?」
「かもな。それに比べて高澤………。」
急にしまったというように口を手でパッと塞いだお父様。