また、私は裏切られる
「どうして、泣いてるの?ゆう君」

「え?だ、だって嬉しいんだよ。ききが俺のことを考えてくれてるなんて」

本当に嬉しい

だから嬉し泣きをしてるんだよ

「いつでも泊まりに来てよ。いつでもキスしたいときする。今する?」

俺は今したいけど。ダメか?

「ううん。今はしないよ。みんないるし。
ね?」

「ん」

残念

俺は一言返事をしてから腕の力を強くした

ききと前みたいに戻れてすごく嬉しかったから

体を離したらききが泣いてた

「きき?何で泣いてるの?」

「ゆう君と前みたいに戻れたことが嬉しいの。ゆう君泣きすぎだよ。顔が涙でぐちゃぐちゃだよ?」

え?そんなぐちゃぐちゃ?

まぁ、そんなことよりもききも俺と同じこと考えてたんだ

それからききと二人で吹き出した

ずっとみんなはニヤニヤしてた
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