また、私は裏切られる
死にそうなくらい胸が苦しい

階段を走っておりてたら足を滑らせて盛大に転がり落ちた

イタイ。でもズキズキよりはまし

犬飼君泣きじゃくってる

たくさん名前呼んでる

遠くからはりゅう君達が唖然としてる

私はあまり動かない体を必死に動かして犬飼君から離れた

そして歩き出した

はやて君達に会いたい

「そんな体でどこ行くんだよ」

「さわんないでっ!」

怒鳴って必死に歩いた

誰も止める人はいなかった

階段の方を見たら血の水溜まりが

あんなに血が出てたんだ

でも、動く限り私は、はやて君達のもとへと歩いてく

たとえ誰に止められるようでも
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