また、私は裏切られる
教室を出たらうわぁーーって後ろから声が聞こえた

空き教室でボーッとしてた

あ、そういえば私以外の人を考えてたら顔をケガさせるようにって前に言ってたなあ

ついでだしケガさせようかな。軽く

私は涙でグチャグチャになった顔を整えて犬神君がいる教室に向かった

しゃがんで壁にもたれかかっている犬神君の前に立った

犬神君はゆっくりと顔をあげた

一応嘘をついといた

「言っとくけど私はあんたのこと好きじゃなかったから。二度と関わらないで」

ナイフを犬神君の横を狙って投げた

頬に少しあたる程度でね
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