“Please don't disappear, love.”
――先生が何を言ってるのか意味が分からなかった。



でもね、抱きしめられた腕の力が強くて、まだ望みがある事を確信した。



先生が腕を離して、私を見ると、唇にそっと重ねるだけのキスをくれた。



「さて、今日から毎日、頑張って貰いますね、勉強♪」



呆然としている私をよそに、先生は勉強しようと椅子に座った。



切り替え、早い!!



「煙草に落書きすんなよ!!それから、シャボン玉に書いた事が返事。でも、お前に訳せるかな?」



余裕ありげに笑う。



かえる形の可愛いシャボン玉のパッケージに何やらマジックが長々と英語の文章が……!!



「何これ!?」



「訳せたら、付き合ってあげましょう♪それから、毎日来るからよろしくね♪」



“訳せたら付き合う”!?


“毎日、来る”!?




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