ただ、キミのことを好きでいたいだけ。
「え、なになに!?
漣、いつのまに駿河くんと知り合ったの!?」
興奮ぎみに私に話しかけたのは、
小学校から一緒の
三原 日香里(みはら ひかり)。
天真爛漫で、社交性があるから私とは対照的。
恋に目覚めるのも早かった。
「いや………今日初めて会った。
日香里、あの人のこと知ってるの?」
当然の疑問だと思ったのだが、日香里は驚いたように目を見開いた。
「あったりまえじゃん!
駿河誠はもうすでにファン100人を越えると言われる超イケメンだよ!」
ファン100人!?
まだ入学して2日目なのに?
どうやら私は、どえらい人を投げ飛ばしたらしい。