ただ、キミのことを好きでいたいだけ。
_________あの、駿河誠だった。
なんで…………?
「俺の彼女になってよ!」
昨日と同じセリフを言いながら、また抱きつこうとしてくる。
え、え?
この状況は、なに?
頭はこんがらかっていても、体は動いていた。
昨日と同じように、足を踏み込み、相手を背負って投げる_________
ドンッ
っと、昨日みたいになると思ったのに、
ヤツは地面には落ちなかった。
足の裏で立ち、顔は私の少し上にある。
「なん、で…?」
「同じ手は2度食わないよ」
ふふんと、駿河はドヤ顔をする。
私の背負い投げをかわした………?
まだ2回目なのに?
戸惑う私に、優しいまなざしを向け、ヤツは言った。