ただ、キミのことを好きでいたいだけ。



駿河は、傘ををしっかりと受け取った。


「ありがとう。






漣なら、そう言ってくれると思った」


駿河は、私の顔を覗き込むようにして言った。


「……っ…」




__________ほんと、ズルい。



さっきまで、あんな切ない顔してたくせに。



今は、眩しいくらいの笑顔。


心の底から、嬉しいって感じてるのがわかる。


なに、なんなの。


駿河にとって、私ってなに?






________からかってるだけなら、


こんなこと、やめてほしい。


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